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Posted by ミリタリーブログ at

2017年05月07日

燃費・初速チェック マルシン デリンジャー


恒例?の燃費・初速チェックをマルシン デリンジャー(バリュースペック版6mm)で実施してみました。
初の固定ガスガンでの計測ということにもなります。
一体どれほどの数値を出してくれるでしょうか。





マルシン デリンジャーはガスタンク内蔵型なので、まず本体の重量をそのまま量ります。

ガスなし弾なしの状態で216.4gでした。
サイズの割に重量感があるので思ったより軽い値だと感じました。





いつもはここからガスを満タンまで注入していたのですが、このデリンジャーの注入バルブは海外製ガスガンによくある無音タイプで
私が使い慣れてないこともあってどれほどガスが注入されているかを判断しづらく……
ですので今回は説明書に記載のある「5~10秒で満タン」を信じて10秒チャージしてみました。

注入量は1.2gでした。
……ですが、実はこの注入量での計測は失敗してしまいまして…
上下二連バレルの高さの違いや上と下のバレルから交互に発射する性質、再装填等に戸惑い、
弾速測定器内の跳弾を連発…





仕切りなおして計測するため再度ガス注入を行ったところ

今度は2.7gの注入量となりました。
1.2gから10発ほど撃った後の5秒ほどの追加注入でしたが、これだけ入るということは10秒チャージでの注入量は満タンではないということでしょうか。

(計測終了後に再度10秒チャージしたときは空の状態から3.6gガス注入できました。
同じ10秒チャージで1.2gと3.6gでは大きな違いですが、何の違いがこの差を生んだのでしょうか。
また限界まで注入するとどこまで入るのでしょうか。)





さてこれから再度実測です。
今回の計測値は今後比較データとして用いることがないと思いますし、
装弾数2発という性質のため今までとは違う手順で計測します。
ガスタンク内蔵型のためタンクの表面温度を計ることができないので、室温は調節せず、25℃の状態で計測。
一発ごとの発射間隔を20秒空けて、2発撃ったら再装填という手順を繰り返します。(1回目失敗したときは15秒でやりましたが、装填で焦ってあたふたしました笑)
初弾(奇数弾)は上のバレルから、次弾(偶数弾)は下のバレルからの発射です。


いつものようにまとめると…
室温25℃
マルイ 0.2gバイオBB弾(今回からG&G製からマルイ製に変更です。)
フジカンパニー HFC134aガス
ホップ状態 固定(強ホップ)
発射間隔は20秒に1発
20発発射後のインターバルは2分





それでは計測結果です。



固定ガスということもあり一発平均0.05g程のガス消費とかなり燃費が良いという結果になりました。
短いバレルながら初速も思いのほか高く、60m/s弱を安定して出していました。

興味深いのは上と下のバレルで明らかに初速に差があることです。
心なしか、下段の発射の方が発射音が大きい気がしました。
私の個体特有のものなのか、元々そういう仕様なのかは不明ですが…
外で実射してみると上下のバレルでホップのかかりに大きな違いは見られず、どちらも8割がたは強ホップという感じでした。
ですのでホップのかかり具合による初速差というわけでもないようです。

20発のセットの中で尻上がりに初速が上がっているのはグリップ(ガスタンク)を手で握っていたためでしょうか。
1セットで6分ほど握っていることになるので。




マルシン デリンジャーは4000円弱というお手頃な価格でとても遊べる一丁ですね。
慣れていない操作系を動かすだけでも楽しみがあります。
8mm版をカート化すると更に楽しみが広がるのでしょうね。



新たにデリンジャー用カイデックスホルスターを一つ製作しましたので欲しい方がいましたら是非ご入札下さい。
その他カイデックスホルスターをいくつか出品しています。興味がございましたらご覧ください。






  
Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 14:14Comments(0)燃費・初速チェックマルシンデリンジャー

2017年03月03日

発射間隔と初速と燃費

前回の検証「連射時の初速と燃費の影響」で連射時に燃費が大幅に悪化する結果となりましたが、
発射速度をいつもより遅くした場合はどういう結果になるのか検証してみました。


比較対象は「ガスは満タンまで注入するべきか その2」で得たデータで、
使用機種はマルイM&PとMEU
室温23℃
G&G 0.2gバイオBB弾
フジカンパニー HFC134aガス
適正ホップ
発射間隔は約2秒
各セットごとに20分ほどのインターバルを開けて計測したものになります。


今回はこれを発射間隔4秒とし、初速や燃費を計測していきます。
単純に発射速度を1/2にしたことになります。
連射して燃費が落ちるなら、ゆっくり撃てば燃費が良さそうですが・・・




室温等各条件はほぼそのままです。
上の画像が発射間隔2秒、下の画像が今回の発射間隔4秒のものになります。
まずはMEU






続いてM&P






まずMEUですが、「発射間隔4秒」の最初の1発で盛大に生ガスが出ました。
そのせいか初速62とだいぶ低い数値が出ています。(20発目でも初速は66を維持しているのでかなり低い数値だということがわかります)
燃費は2秒と4秒でほぼ変わらず、全体的に4秒側の方が平均初速が高めに出ていますが、
2セット目はなぜか平均プラス2m/sと大幅増しています。
この上昇はなんなんでしょうか。私にはよくわかりません(笑)
M&Pも全体的に平均初速が微増していますが、燃費に大きな変化は見られませんでした。




今回の検証では2秒間隔より4秒間隔のほうが平均初速が僅かに高く出ましたが、燃費は特に変化しませんでした。
しかし「初速が高めに出た」というより「初速が下がりにくかった」という意味での平均初速の微増ですね。

マガジン表面温度を一定に保つのが難しいため参考程度にしかなりませんが、
2秒間隔より4秒間隔のほうがマガジンが冷えにくいという結果になっています。
初速が僅かに高めに出たのはこの温度の差なのでしょうか。
それともガスの気化時間に関係するものなのでしょうか。
私にはサッパリです(笑)


余談ですが
今回の検証手順は「ガスは満タンまで注入するべきか」と発射間隔以外同じなので
結果も「ガス残量が減っている状態のほうが最高初速が増す」という同じものになっていますね。




次回はLAYLAXの「ワイドユース/ガスルートシールパッキン・エアロ」の検証をしてみたいと思います。
「本当に効果あるの?」と疑りながら買ったパーツなので(笑)私自身どういう結果になるのか楽しみです。
興味がございましたらお付き合い下さいませ。
それでは!  
Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 22:00Comments(0)燃費・初速チェック

2017年02月18日

連射時の初速と燃費の影響


今回はGBBハンドガンを連射したときの初速や燃費の変化を見ていこうと思います。
普段の計測では2秒間隔というゆったりした発射ペースで弾速測定を行っていますが、
このペースを変化させた場合どのような影響があるでしょうか。



比較対象とするのはこちらの

マガジンにガスが満タンに入った状態で、2秒間隔で発射した際のデータ(1セット目)になります。
スタートの状況をなるべく同じにし、発射のペースだけを変えればその違いがデータに表れるはずです。



・・・ですが問題がありまして・・・
本当でしたら2秒間隔の発射を1秒間隔の発射にし計測したかったのですが、
私のX3200弾速計は旧型でレスポンスがあまり良くなく、毎秒1発の発射では計測が追いつかず・・・



なので今回は、最初に10連射してから残りの10発の弾速を計るという少し変則的な計測をしました。
最初の10発は秒間4~5発ほどの連射(スマホのショットタイマーのアプリでスプリットが0.25秒ほど)
残りの10発は2秒間隔のいつもの発射速度です。
もし最初の10連射でマガジンが比較対象より冷えたりするのであれば、残りの10発で初速やマガジン温度に変化が見られるはずです。




室温23℃、その他測定環境はいつもと同じです。
比較対象の11~20発目のデータがこちらになります。





そして今回の計測結果がこちらです。




一回目の計測では平均初速が比較対象より高いという釈然としない結果になっていますが(笑)、
他の計測ではやはり平均初速が低めになりました。

驚いたのはガス消費量です。
MEUでは毎回1発平均0.14gほどのガス消費で、20発発射時は2.8gほどの消費になりますが、
今回の連射時ではがっつりとガス消費が増えました。
後半10発はいつもと変わらない発射速度での計測なので、このガス消費量の差は最初の10連射の影響で生じたと考えられます。
「連射すると燃費がいい」というイメージはなかったのでこの結果は意外なものではないですが、
こうもはっきり燃費が悪化するのは私としては驚きました。

マガジン表面温度も連射時のほうが低めになりましたね。



私の予想としては10連射で一気にマガジンが冷え、残りの10発はもっと初速が低めに出るものと思っていましたが、
思いの外初速は下がりませんでした。
今回はガス満タンからの連射でしたが、ガスが減った状態からの連射だと影響が大きかったりするんでしょうか。
もしガス残量によって連射した影響の受け方が違うのであれば、
サバゲでガスを満タンまで注入するべきかの考慮事項の一つになるかもしれません。



今回の計測は発射間隔を前後半で変える方法を取りましたが
発射間隔を今までより遅くする(3秒間隔、4秒間隔といった具合に)ことでも差が見られるはずなので
そちらも検証してみようと思います。
それではまた!
  
Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 23:00Comments(0)燃費・初速チェック

2017年01月21日

燃費・初速チェック マルイハイキャパ5.1


今回はマルイ ハイキャパ5.1の燃費・初速を計測していきたいと思います。
発売から10年以上経ちましたが、まだまだ第一線のガスブロハンドガンですね。
もう十二分に性能が証明されているハイキャパですが、
「燃費・初速チェック」のテスト環境ではどれほどの性能を示すでしょうか。


今回使用するハイキャパは2年ほど前に買ったものですが、あまり撃たずに放置していました。
内部はノーマルで、累計発射弾数は1000発に満たない状態です。




いつものようにマガジン表面温度計測のためマスキングテープを貼り、
ガス注入前と後の重さを量ります。


さすがは大型マガジンといったガス容量ですね。
約23gのガスが注入できました。
今回はマガジンが300g超の重量なので、最小単位が0.5g刻みになります。




テスト環境はいつも通りです。

室温22℃
G&G 0.2gバイオBB弾
フジカンパニー HFC134aガス
適切なホップ状態
発射間隔は2秒に1発(約40秒で20発)
弾速測定間のインターバルは約2分、1セット3分で計測しています。




結果です。

素晴らしいですね。
これまでの燃費・初速チェックにおいて最優秀であることは一目瞭然でしょう。
平均初速はこれまでで最も高く、加えて初速の安定性も際立っています。
燃費も優れていて、100発目までの燃費は1発平均およそ0.130gとこれまたトップクラスの数値です。
単純計算すると1チャージ170発以上撃てたことになります。
100発目を撃ち切った際にもしっかりホールドオープンする余力もありました。
未だに広く愛用されているのも頷けます。


ちなみに本当は100発目以降も計測するはずだったのですが、
途中でBB弾が足りないことに気づき、キリの良い所でやめました(笑)

私はBB弾に特にこだわりはなく、大抵のショップに置いてあるマルイバイオかG&Gバイオをいつも買っているのですが
この機会に計測に使用する弾をマルイバイオに変更するか悩みどころです。
BB弾によって初速に変化があることが予想されるので、なるべく今まで通りG&Gバイオを使うのが望ましいですが。


現在手持ちのガスブロハンドガンで一通りの燃費・初速チェックが終わったので
次回は計測方法を少し変えてみようかと考えています。
スタートの状態は変えず、セットの最初の10発を連射したのち
残りの10発の初速を計測して、初速や燃費、マガジンの冷え方などに変化があるかを見てみようかなと。
今までの計測では、マガジンの性能的には遅れをとるはずのMEUで
数値的に他に劣るような結果にはなっていない気がするので、そこのところが気になりますね。


それではまた!



  

Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 23:00Comments(0)燃費・初速チェックマルイハイキャパ

2017年01月16日

検証 空撃ちは燃費が良い?


今回はガスブロを空撃ちしたときの燃費を計っていきたいと思います。
トリガーを引いたとき、チャンバーにBB弾があるかないかの違いは
燃費に影響を与えるのでしょうか。
もし与えるのであればどれほどでしょうか。
感覚的には空撃ちはガス消費が少なそうなイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか。



検証にはマルイM&PとMEUを使います。
この二つは何度も計測に使用したのでおおよその燃費がわかっています。
これまでの計測ではM&Pは100発目までの発射で1発平均0.138~0.145gほど
MEUは60発目までの発射で1発平均0.128~0.142gほどのガス消費となっています。

今回の検証ではBB弾を発射しないため、
計測終盤の作動性が落ちた状態で正常な作動(給弾に必要なスライド後退)ができているか判断し難くなってしまいます。
ですので今回は
M&Pは100回、MEUは60回作動させた時点で計測終了とします。




マガジンにフォロアストッパーを噛ませて・・・


フォロアストッパーの重量はだいたい0.6gほどでしょうか。
ここからガスを注入して計測開始です。




計測はいつものワンセット3分です。
BB弾を装填する必要がないので、余った時間でマガジン表面温度をワンセットに2回(発射前と発射後)計測しました。

室温22℃
フジカンパニーHFC134aガス
発射間隔は2秒に1発です




まずはM&Pの結果。

100回の作動で12.2gのガスを消費したので1発平均およそ0.122gのガス消費。




続いてMEUの結果です。

60回の作動で6.0gのガスを消費したので1発平均およそ0.100gのガス消費。



両機種共に、1発あたり0.02gほどガス消費が少ない結果となりました。
単純計算するとM&Pは125回、MEUは78回作動できたことになります。
イメージ的に燃費が良くなりそうな感じはありましたが、こうもはっきりと消費が減るとは思っていませんでした。

空撃ちは実射より燃費が良いということは、
シリンダーバルブが閉じるタイミングが早まっているのでしょうか。
空撃ち時にシリンダーバルブが閉じるタイミングを基準にすると、
チャンバー内にBB弾があるとき、シリンダーバルブが閉じるタイミングはどれほど遅れるのでしょうか。
タイミングの遅れは何によって決まるのでしょうか。
ノズル方向へのガスの流速でしょうか。
そもそもこの燃費の良化はシリンダーバルブの閉鎖タイミングによるものなんでしょうか。
わからないことばかりです(笑)

他社のブローバックエンジンだと結果が違ったりするんでしょうか。
興味はつきません。




そのうち社外製シリンダーバルブの効果もテストしてみたいと思っています。
では!  
Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 23:00Comments(0)燃費・初速チェック

2017年01月13日

ガスは満タンまで注入するべきか その2


前回に引き続き、今回もガス注入量ごとに初速と燃費を計測していきたいと思います。
前回計測できなかったM&Pに、MEUも加えて再度実験です。





マガジンに貼ってあるこのマスキングテープですが
マガジンの表面処理の違いによる非接触温度計の誤差をなくすことを狙いとしています。
光沢面は計測が難しいらしく、条件をなるべく揃えるためですが・・・おまじないみたいなものです(笑)




前回はワンセット15分のテストでしたが、
今回はワンセット20分と更に時間を伸ばして計測してみました。

室温23℃
G&G 0.2gバイオBB弾
フジカンパニー HFC134aガス
適正ホップ
発射間隔は約2秒



まずはM&Pの結果から。

前回のHK45と同様に、平均初速は2セット目が一番高い結果となりましたが
マガジン表面温度も若干高めだったのでその影響と見ることもできます。
しかし1セット目の平均初速が低めなことや、
最も気化スペースが確保された状態である最終セットの初弾で最高初速が出ているのも
前回と同様です。(この6セット目もマガジン表面温度が高めでしたが・・・)




続いてMEU

20発完遂できた3回のセットのうち、一番平均初速が低かったのが1セット目でした。
この1セット目が一番マガジン表面温度が高い状態だったことを考慮すると、
気化スペースの確保の効果がはっきりと表れたのではないでしょうか。
最高初速はこちらの場合でも最終セットの初弾でした。




これで3機種での計測が終わりましたが、どの機種でも2セット目が
最高初速や平均初速、安定性で好結果を残している印象を受けました。
ガスガンも腹八分目が良いということでしょうか。

しかし、ガスが満タンの状態でも
若干低めの数値ではあるものの終始安定した初速をマークしています。
初速の安定性で言えば満タンも悪く無いのかもしれません。

これまでのテストは2秒毎に1発撃つゆったりした計測ですが
連射した場合はどれほど結果に違いが表れるんでしょうか。
こちらも後で実験してみたいですね。




次回は「空撃ち」したときの燃費を計測してみようかと考えております。
BB弾の発射の有無で、燃費に差は出るのでしょうか。
差が出るのであればどれくらいなのでしょうか。
興味がございましたらお付き合い下さいませ。  

Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 23:00Comments(2)燃費・初速チェック

2017年01月11日

ガスは満タンまで注入するべきか




みなさんもどこかで「ガスは満タンまで入れないほうがいい」というアドバイスを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
このアドバイスには「サバゲではハンドガンを使う場面は殆どないからガスが勿体無い」という理由もあるのでしょうが、興味を引くのは
「ガスを満タンまで入れると気化スペースが足りなくなる。ガス注入はほどほどにして気化スペースを残してあげたほうが良い」
というような理由が添えられるときです。
私も同様に考えていて、実際その通りだとは思うのですが、検証されたものを見たことがありません。
ですので今回はガスの注入量の違いによってどういう変化があるか検証していこうと思います。
と言っても、いつも通り燃費と初速を計っていくだけですが・・・




検証方法ですが、
普段ワンセット3分で行っている計測をワンセット15分に変えて行ってみようと思います。
こうすることで弾速測定間のインターバルは14分ほど開くことになり、
この間にマガジン表面温度は室温近くまで戻ります。

室温とマガジン表面温度をほぼ一定に保ち、マガジン内のガスの注入量(残量)だけが違う状況を用意すれば
その影響を調べられるはずです。




まずHK45から検証していきます。
HK45はこれまでの燃費・初速チェックで一番ガス容量が多かった機種で、23g近いガスが充填できました。
これはMEUマガジンの3倍に迫るガス容量です。
これだけガスが注入できるのであれば、ガスの残量が減ってきたときにその分だけ気化スペースが確保されるはず・・・です。




テストの手順はインターバルが長くなったこと以外ほぼいつもと同じです。
インターバルに余裕ができたので、今回はマガジン表面温度をセットごとに二回(発射前と発射後)計測してみました。

室温23℃
G&G 0.2gバイオBB弾
フジカンパニー HFC134aガス
適正ホップ
発射間隔は約2秒




結果です。

実は途中でトラブルが発生しまして・・・
102発目を発射したとき弾速計にBATTERY LOWの文字が!
初弾で2回エラーが発生したのはその前兆だったのでしょう・・・今までの計測では殆どエラーが出ていなかったので油断していました。
M&Pも続けて計測するつもりだったのですが、次回に持ち越しです。


合計100発のデータになりましたが・・・
平均初速が最も高かったのは2セット目で
逆に最も低かったのは5セット目となりました。
これだけ見ると「気化スペースってあんまり関係ないのかな」という気がしますが、
エラーの発生した1発目を平等に切り捨て、2~6発目までの5射の結果だけを見ると・・・

平均初速が高かったのは4セット目と、次いで5セット目になりました。
最高初速では6セット目の1発目が一番高いのも興味深い点です。
こうして見ると気化スペースを確保する利点があるようにも感じられます。

・・・どうやら気化スペースとガスの残量には面倒な(笑)兼ね合いがありそうですね。


HK45は今までの燃費・初速チェックにおいて最もガス消費が多かった機種でもあり、
今回は1発あたり平均0.161gのガス消費でした。
テストの手順が違いますが、以前のHK45での100発発射時のガス消費は1発平均0.165gほどだったので
だいたい同じような数値になりましたね。
燃費の良い機種の場合、気化スペース確保による恩恵をより多く受けられるような気がしますが
どうなんでしょうか。




実際的に言えば、サバゲに電子はかりでも持っていかない限りガス注入量は調節し辛く
そこまでするメリットがあるかと言われるとなさそうな感じですね。

一定の性能を発揮するための目安としてガスを満タンにするのもありですが、
ガスを満タンにした状態で撃つと生ガスを吹きやすく、
生ガスを噴いてしまうと一気にマガジンの温度が下がるのでデメリットにもなりえます。

グロックのマガジンのように

こういうパイプを後付けして、ガスが満タンになる量(ガスが吹き戻すようになるまでの量)を
調節するのが良いのでしょうかね。

ちなみに手持ちのグロック用ノーマルマガジンにも短いアルミ?パイプが同様に被せてあるのですが
「マルイ グロック マガジン 分解」等でググると出てくる画像では、そのパイプが見当たりません。
またグロック22のパーツリストを確認すると、イラスト上では同様の部分が長くなっているように見受けられます。
グロック34のパーツリストでは今までのイラストを流用しているようですが・・・
マルイは度々アップグレードを加えていますがそのうちの一つなのでしょうかね。




一先ず、このテストはまだ1機種1回目に過ぎず、おそらく気温によっても結果が違ってくると思うので
今後も継続して検証していくつもりです。
それではまた!  

Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 23:00Comments(0)燃費・初速チェック

2017年01月06日

燃費・初速チェック マルイG17編


今回はマルイG17を対象に燃費初速チェックを行っていきたいと思います。
バランスのとれた機種という印象のG17ですが、燃費や初速は如何程のものなのでしょうか。

テストの前に、私のこのG17には一つ留意事項がありまして・・・
カスタムパーツを組んで使用していたG17に、余った純正パーツを寄せ集めて「元に戻した」ものなのです。
一応ノーマルな状態とは言えますが、箱出し状態ではないことをご留意下さい。




まずはガスの注入。
マガジンは新品に近い状態のものです。
空のマガジン重量を量ったところ・・・

300g弱ありました。
この電子はかりは300gまでの重量なら0.1g単位で量ることができるのですが
300g以上は0.5g単位となってしまうので、これまでの計測と条件に差が出てしまいます。
本当はもっと精度の良い上等な電子はかりが欲しいのですが・・・お高いです・・・・・・





およそ12.8gのガスが充填できました。
思いの外充填量が少ない印象ですね。
数値的にはUSPコンパクトとほぼ同等です。
しかし充填量が同等でも気化スペースまで同じとは限らず・・・




例えばマルイグロック用ロングマガジンを分解してみると

このようにガス注入側からパイプが伸びていて
ガス充填量はノーマルマガジンと大差があるわけではないのです。
つまりガス充填量が少ないからといってマガジン内のガスタンク自体が狭いとは限らないんですね。
ロングマガジンの実力や気化スペースの違いが生み出す差も後日検証予定です。




テスト環境はいつも通りです。
今回のG17は「元に戻した」という事情のため、事前に200発ほど慣らし運転しています。

室温22℃
G&G 0.2gバイオBB弾
フジカンパニーのHFC134aガス
ホップは適切な状態
一発ごとの発射間隔は約2秒
20発の発射ごとに再装填等で約2分のインターバルを設けています。




結果

およそ12.8gの充填量で90発撃てたので、1発平均約0.142gのガス消費となりました。
なかなか興味深いと言いますか、これまでの機種とはちょっと違う結果になりましたね。
まず初速ですが、70m/sの大台超えはこれまでの測定(HK45、M&P、USPコンパクト、MEU)で初めてです笑
でも・・・
1~20発目までと21~40発目までの計測結果を見てみると
最高初速と最低初速にそれぞれ6.5m/sほどの開きがあります。
また1~20発目までの平均初速と21~40発目までの平均初速でも3m/sほどの開きがあります。
「最高値と最低値の開き」と「平均初速の開き」がこのように顕著に表れたのは初めてです。

これはグロックのマガジンが冷えやすいということなのか・・・?
しかしマガジン表面温度はこれまでの測定と大きく異なるものではないですし、
むしろテスト後半の数値は「マガジンが冷えにくい」もしくは「インターバル間にマガジンが温まりやすい」というような結果になっています。

いや~よくわかりません笑
「元に戻したG17」ではありますが、とりあえず今回の計測では「初速の落ち込み方は安定しつつも他の機種より顕著」ということになりました。
次回、ロングマガジンの検証時にノーマルマガジンでも再テストをしてみたいと思います。




カイデックスホルスターをヤフオクに出品中です。


宜しければご覧ください。


  

Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 22:30Comments(0)燃費・初速チェックマルイグロック

2016年12月30日

燃費・初速チェック マルイHK45編


今回はHK45の燃費・初速チェックをしていきたいと思います。

こちらは初期ロットのもので、今までに1000発ほどは撃ったでしょうか。
45口径ダブルカラムマガジンのモデルにしては大変握りやすいグリップを備えています。
レンガを思わせる握り心地のMk23を教訓にしたというだけのことはありますね(笑)
ブローバックのキックは、手持ちの機種の中ではM&P以上USPコンパクト未満といった印象です。



さっそくガスを注入


さすがのガス容量ですね。22.9g充填できました。
MEUマガジンの3倍近い充填量です。

でももしサバゲで使うなら、充填量はこの半分ほどに留めて
ガスタンク内の気化スペースを確保したいところです。



しかし「気化スペースを確保した方がいい」とはよく耳にしますが、
実際のところどこまで性能に影響するんでしょうか?
あとでこちらも検証予定です。




測定環境はいつも通り。

室温22℃
G&G 0.2gバイオBB弾
フジカンパニーのHFC134aガス
ホップは適切な状態
一発ごとの発射間隔は約2秒
20発の発射ごとに再装填等で2分のインターバルを設けています。


そして結果がこちら

ガス充填量22.9g/132発で1発平均およそ0.173gのガス消費



あれこんな燃費悪かったっけ・・・



不安になったので軽くメンテナンスし直して再計測




22.3gのガスを充填したんですが・・・
110発目を発射したところで生ガスを全噴射し測定終了・・・


しかし2回の計測値を見てみるとほぼ変わらない結果で
1回目は100発目を撃ち終えたところで16.5gのガス消費、
2回目は100発目で16.6gのガス消費でした。
2回とも100発目までは平均0.165gほどのガス消費で発射していたことになります。


今回の燃費は、個体差で私のHK45がたまたま悪いのか
それともHK45は元々こういう燃費設定になっているのか・・・
実際のところはわかりませんが、とりあえず結果としてはこうなりました。


初速に目を向けると、数値的にはMEUとほぼ同等の数値で
初速が出にくいと言われている15mmシリンダー搭載機種、
MEUより短いインナーバレル長ということを考慮すると上々なのではないでしょうか。


発売が控えているHK45Tも燃費・初速チェックしたいところですね。




雑記
現在の燃費・初速チェックですが・・・
「ガスを満タンにしてから計測」という手順上、ガスの容量が多い機種は単純に発射弾数が多くなり、
発射弾数が多くなればそれだけマガジンが冷えるということにもなるため
ガス容量が多い機種は終盤の数値が低めになる・・・という背景があります。

そしてマガジンがより冷えた状態で1セットの20発を撃つと、途中で作動不良が発生しやすく
給弾不良による空撃ちや、最悪今回のように生ガスを噴いて計測終了ということにもなります。

現状の燃費はガス充填量を総発射弾数で割って算出していますが
この総発射弾数は作動不良の有無や回数に左右されやすく、安定しないのではないかと強く考えるようになりました。

マガジン表面温度が下がり、ガス容量も減った状態で作動不良が起こりにくいのであればそれは美点ですが
燃費を計る上ではガス切れまで撃つ必要はないですし・・・


なるべくサバイバルゲームで参考にしやすいデータを取りたいところですが
色々と試行錯誤しながらやっていこうと思います。


これが今年最後の更新となります。
皆様良いお年を!  

Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 22:30Comments(0)燃費・初速チェックマルイHK45

2016年12月28日

検証 AMG ミラクルアウトプットバルブ

さて今回もカスタムバルブのテストをしていこうと思います。




対象はこちら

AMGのミラクルアウトプットバルブです。
1チャージでより多くの弾をは発射するために開発されたらしく、まさにこのテストにうってつけのバルブですね。





右からミラクルアウトプットバルブ、タニオコバ ブラックバルブ、マルイ純正バルブ


このミラクルアウトプットバルブは面白い構造をしていて、バルブ内のリターンスプリングがありません。
ガスタンクの内圧によりバルブを閉じる仕組みになっています。
放出口はカスタムバルブにありがちな二本柱タイプですね。






バルブを分解するとこんな感じになっています。
組み込む際はネジ部分にネジロック剤や接着剤を塗っておかないと
撃っている内に簡単に緩んでしまい、小皿型のパーツを紛失しやすいです。
私も初めてこのバルブを買った時に紛失しかけました。






テスト機種はいつものマルイM&Pです。
このバルブはグロック用ですが、M&PやUSPコンパクトにも使えます。

環境もいつも通り。

室温22℃
G&G 0.2gバイオ弾
フジカンパニー HFC134a
適切なホップ状態
約2秒間隔で発射
20発ごとに約2分のインターバル

ガス充填量は15.4gになります。




結果は・・・

ガス充填量15.4g/109発で1発平均のガス消費量はおよそ0.141gとなりました。



以前の純正バルブの結果はこちら

ガス充填量15.2g/104発で1発平均のガス消費量はおよそ0.146g



以前のブラックバルブの結果はこちら

ガス充填量15.4g/102発で1発平均のガス消費量はおよそ0.151g





謳い文句通り、ミラクルアウトプットバルブを組み込むことで総発射弾と燃費に向上が見られました。
・・・が、初速は三種のバルブの中でもっとも控え目な数値でした。
単純にガス放出量を減らしたことによって燃費がアップしただけのように受け取れます。

ガスガンは基本的にガスの放出量を上げれば初速が上がり、燃費は落ち、
ガスの放出量を下げれば初速が下がり、燃費が上がるというトレードオフな関係というのが一般的な認識で
今回のバルブ検証はその認識に符合するような結果になりました。
初速の向上は飛距離に
燃費の向上は命中精度に貢献するので
この検証がパーツ選びに少しでも役立てば幸いです。


気が早いですが、カスタムバルブは夏にも検証する予定です。
室温30℃程で初速と燃費の関係を見ていきたいところですね。  

Posted by カイデックス・アウトフィッターズ at 22:30Comments(0)燃費・初速チェック