2017年01月07日
ロングマガジンの実力は
今回はマルイグロック用ロングマガジンの性能を見ていきたいと思います。
一見するとロングマガジンはガスがいっぱい充填できそうですが・・・
昨日の記事でも書いたように、ガス注入バルブ側からパイプが伸びていて
マガジンに充填できるガスの量はノーマルマガジンと比べて大差があるものではありません。
実際に吹き戻すまでガスを入れてみると・・・
約17.0g注入できました。
前回のノーマルマガジンでは約12.8gだったので、その差は4gほどしかありません。
HK45のマガジンが約23gもガスを注入できたのを考えるとかなり控え目なガス容量に思えます。
しかしその分気化スペースは大幅に取れているはずで、
その違いが初速や燃費にどれほどの差をもたらすのか気になるところです。
さっそくテストといきたいですが、その前におさらいです。
測定環境ですが、毎回ほぼ同じで、エアコンで室温を調節し22℃~23℃の間に保っています。
テストは20発ワンセット3分の作業の繰り返しです。
流れを詳しく書きますと・・・
まず空のマガジンの重量を量ります。
↓
ガスを満タン(吹き戻す)まで注入し、再び計量。何g充填されているかを確認します。
↓
マガジンにBB弾を20発装填し、室温に10分ほど放置。
↓
10分後、弾速測定開始20秒前にマガジンの表面温度を測定。
↓
弾速測定開始。ここからワンセットの3分を計っています。
↓
約40秒で20発を撃ち切ります。
↓
ここから約2分のインターバルスタート。
マガジンの重量測定、記録、再装填などなどを行います。
再装填時はマガジンのボトムプレートを持つなどしてマガジンを手で温めないようにしています。
↓
一分ちょっとで再準備完了。しばし待ち時間。
↓
3分経過まで残り20秒の時点でマガジン表面温度測定。
↓
測定後、再び弾速測定開始
↓
以下繰り返し
というような流れになります。
この流れはこれまでのテストでずっと一貫して守っているので条件はほぼ一定に保たれているはずです。
今回の環境はこちらになります。
室温23℃
G&G 0.2gバイオBB弾
フジカンパニーのHFC134aガス
ホップは適切な状態
一発ごとの発射間隔は約2秒
20発の発射ごとに再装填等で約2分のインターバルを設けています。
ではロングマガジンの測定結果・・・の前に、
前回と同じノーマルマガジンで再計測もしてみました。
こちらは一回目(昨日の記事)の結果
こちらは再計測の結果
燃費は一回目約0.142g、二回目約0.147gのガス消費。
初速も殆ど変わりありませんね。
そしてロングマガジンの結果がこちら。
約17.0g/109発で1発平均約0.156gのガス消費。
1~20発目のセットで若干の初速のバラつきが感じられたものの、
総じて初速の大幅アップとなりました。
放出バルブの穴の向きを変えたり、バルブを交換したりでは平均初速で1m/s前後する程度でしたが、
今回の結果はかなりはっきりしたものになりました。
そして何よりテスト中に感じられたのはブローバックの勢いが増したことです。
普段大人しめなブローバックのG17ですが
M&Pのようなスピード感のあるブローバックに変わりました。
ノーマルマガジンのG17では最終弾でホールドオープンに成功したのは2回とも60発目まででしたが
今回のロングマガジンは100発目でもしっかりとホールドオープンしてみせました。
室温23℃、温めなしの状態でこのブローバックの勢いなのですから
真夏にG18Cロングマガジンをフルオートでバラ撒けば、スライドが割れるのも仕方ないという気がします。
かく言う私のG18Cもロングマガジンで遊んだせいかスライド、内部ハンマー共に割れました笑
「スライドが割れる?まあウチのは大丈夫でしょ」なんて根拠なき自信を抱いていたせいでもありますが笑
一つ気になるのが燃費の悪化です。
1発あたりおよそ0.01gの消費増ですが、これはどこに起因するものなんでしょうか。
ロングマガジンということで、気化スペースだけではなく熱容量も変わっているはずなので
どこから影響を受けたものなのか判断しかねます。
今のところ持っているロングマガジンはグロック用だけですが
そのうち1911用やHK45用も購入して性能を確かめてみたいところです。
2017年01月06日
燃費・初速チェック マルイG17編
今回はマルイG17を対象に燃費初速チェックを行っていきたいと思います。
バランスのとれた機種という印象のG17ですが、燃費や初速は如何程のものなのでしょうか。
テストの前に、私のこのG17には一つ留意事項がありまして・・・
カスタムパーツを組んで使用していたG17に、余った純正パーツを寄せ集めて「元に戻した」ものなのです。
一応ノーマルな状態とは言えますが、箱出し状態ではないことをご留意下さい。
まずはガスの注入。
マガジンは新品に近い状態のものです。
空のマガジン重量を量ったところ・・・
300g弱ありました。
この電子はかりは300gまでの重量なら0.1g単位で量ることができるのですが
300g以上は0.5g単位となってしまうので、これまでの計測と条件に差が出てしまいます。
本当はもっと精度の良い上等な電子はかりが欲しいのですが・・・お高いです・・・・・・
およそ12.8gのガスが充填できました。
思いの外充填量が少ない印象ですね。
数値的にはUSPコンパクトとほぼ同等です。
しかし充填量が同等でも気化スペースまで同じとは限らず・・・
例えばマルイグロック用ロングマガジンを分解してみると
このようにガス注入側からパイプが伸びていて
ガス充填量はノーマルマガジンと大差があるわけではないのです。
つまりガス充填量が少ないからといってマガジン内のガスタンク自体が狭いとは限らないんですね。
ロングマガジンの実力や気化スペースの違いが生み出す差も後日検証予定です。
テスト環境はいつも通りです。
今回のG17は「元に戻した」という事情のため、事前に200発ほど慣らし運転しています。
室温22℃
G&G 0.2gバイオBB弾
フジカンパニーのHFC134aガス
ホップは適切な状態
一発ごとの発射間隔は約2秒
20発の発射ごとに再装填等で約2分のインターバルを設けています。
結果
およそ12.8gの充填量で90発撃てたので、1発平均約0.142gのガス消費となりました。
なかなか興味深いと言いますか、これまでの機種とはちょっと違う結果になりましたね。
まず初速ですが、70m/sの大台超えはこれまでの測定(HK45、M&P、USPコンパクト、MEU)で初めてです笑
でも・・・
1~20発目までと21~40発目までの計測結果を見てみると
最高初速と最低初速にそれぞれ6.5m/sほどの開きがあります。
また1~20発目までの平均初速と21~40発目までの平均初速でも3m/sほどの開きがあります。
「最高値と最低値の開き」と「平均初速の開き」がこのように顕著に表れたのは初めてです。
これはグロックのマガジンが冷えやすいということなのか・・・?
しかしマガジン表面温度はこれまでの測定と大きく異なるものではないですし、
むしろテスト後半の数値は「マガジンが冷えにくい」もしくは「インターバル間にマガジンが温まりやすい」というような結果になっています。
いや~よくわかりません笑
「元に戻したG17」ではありますが、とりあえず今回の計測では「初速の落ち込み方は安定しつつも他の機種より顕著」ということになりました。
次回、ロングマガジンの検証時にノーマルマガジンでも再テストをしてみたいと思います。
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