2016年12月14日
アペンディクスキャリーについて
今回はアペンディクスキャリーについて、その利点と欠点を少し見ていきたいと思います。
・アペンディクスキャリーとは
アペンディクスキャリー(appendix carry)は銃の秘匿携帯法の一つで、
ちょうど盲腸の辺りにホルスターを装着し銃を携帯することからその名称で呼ばれています。
アペンディクスキャリーの原型は古くから見られるようですが、脚光を浴びるようになったのはまだ近頃のことです。
・アペンディクスキャリーの欠点
まずはアペンディクスキャリーの欠点から。
アペンディクスキャリーの欠点として最も言及されるのが「危険性」です。
銃を股間付近に身に付ける性質上、間違った使い方をすると銃口が大腿部や男性にとって大切な部分に向きやすく、
暴発や誤射を起こしてしまうと命に関わる事態となってしまいます。
特に危険なのがホルスターに銃を収める際です。
もしホルスターに銃を収める際にトリガーに指がかかっていたら…
トリガーの重さや安全装置の状態次第ではネグリジェントディスチャージ(不注意による発砲)となってしまいます。
銃口の先に大腿動脈があれば大量出血は免れられないでしょう。
しかしこの「危険性」は正しい方法を徹底することでクリアできるというのが
アペンディクスキャリー支持者の主張です。
アペンディクスキャリーに限ったことではないですが、発射の準備が整うまで絶対にトリガーに指をかけないこと。
銃を収めるときはまずレディポジションで小休止を挟んで脳に意識づけをし、
無意識にホルスターに銃を収めないようにすること。
ホルスターに銃を収める際は腰を軽く前に出すようにして銃口が自分の身体に向かないようにすること。
これらを徹底することが安全にアペンディクスキャリーするキーになります。
・アペンディクスキャリーの利点
つづいてアペンディクスキャリーの利点ですが、こちらで最も言及されているのはそのドロウスピードになります。
ドロウの際に手を腰の後ろまで持っていく必要(4時位置でのキャリーの場合)がなく、
コンパクトなスペースでの動作だけでドロウを完結させることができるのでドロウタイムを短縮させやすいのです。
コンシールドキャリーからのドロウでありながら、1秒をゆうに切るタイムを出している方もいらっしゃいます。
他にも利点や欠点はあるのですが、それはまたの機会に。